[TV]NHK 火の魚

【あらすじ】 島に住む老作家の元に東京から原稿を取りに来る女性編集員。歳が違うがプロ同士。互いに譲らず一触即発に。ある時老作家は小説の装丁を作家の飼ってる金魚の魚拓にすると編集員にいい魚拓を作れと命令する。魚拓をするには金魚を殺さないといけない。小さな命を巡って二人の間にさざ波がたつ。やがて老作家は編集員のある秘密を知るのだが…

NHK広島局が制作したそうだが、こういうNHKの単発ドラマは本当に秀作が多い。現にこのドラマは文化庁芸術部門大賞部門をとってるから秀作と云えばあたりまえだが…
最初は女性編集員演じる尾野真千子目的(リアリズムの宿以降注目していたので)で見ていたのだが中盤以降ストーリーに引き込まれていった。
特に金魚の魚拓を巡るシーンがよかった。
魚拓に反対する編集員を原田芳雄演じる老作家がいう「鯛やヒラメはよくても金魚はだめだと。この世には死んでもいい魚と死んでもだめな魚があるというのか!人生は金魚と一緒だ…しかし…結局待っているのは絶望や孤独だけだ(後半はややうろ覚え)」というシーンが胸にきた…
NHKはたまにこういう秀作があるから侮れないな。
録画しとけばよかったと後悔している…
再放送があればいいのだが…


蛇足 確か10年近く前にも同じ文化庁芸術作品に選ばれた「僕は明日18になる」というドラマも凄く印象的だった…
ちびノリダーと前田亜希が出演した青春物だった。全体的に暗いストーリーだったが何か鮮明に覚えている…
こっちの方の再放送はさらに難しいだろうな…